銀座のママに聞くミシュランに頼らないデキる男の銀座ディナーガイド
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昭和初期から続くほかけは、三船敏郎を始めとする有名人も訪れたことのある名店です。コンパクトな店内ですが、目を行き届かせたうえで昔ながらのスタイルで寿司を握っており、現在に至るまでファンに歓迎されています。
ほかけは昭和12年に創業し、現在3代目となる歴史あるお店です。戦争後の昭和23年に銀座へと移転しており、それからは三船敏郎を始めとするスターが頻繁に訪れていたそう。時が流れて平成19年に再開発計画に入っていたため一度閉店しましたが、ファンの応援を受けて翌年の平成20年に再オープンすることとなりました。店内はカウンター席が9席と、奥の小部屋が4人分ということで目の行き届きやすい造りになっており、スタンダードな作りながらも名店の雰囲気を十分に味わえます。
寿司屋に行くと注文する際にお任せでお願いすることが多く、またそれが良いとされているケースが多いのですが、ほかけでは個別に注文するスタイルをとっています。そのため、ネタケースを見て好きなものを遠慮なく食べられます。入る客数が多く、対応に追われるような状況だとこのスタイルは厳しいのですが、店内に入る人数が限られている特別感のあるお店ということもあり、注文を受けてからの対応でも十分間に合うようです。
ほかけでは、よく見かけるような雑談をしながら握るというスタイルではなく、仕事に集中するかのようにさっと握っています。また、寿司を握る際に手数が何手かかるかによってネタの質や時間が変化するのですが、ほかけでは3手で握っています。多いところでは6手、7手とかかるケースもあるのですが、少ない手数で握ることでネタの質を落とさず、かつ短い時間で握ることが可能に。これらの理由により、お客は待たされることなく食べたいタイミングで寿司を食べることができます。
ディナーメニューの価格 | 記載なし |
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ディナーメニューの内容(一部) | 記載なし |
4年ぶりに訪問しました。主人である矢崎さんは80歳を過ぎていますが握る寿司に衰えはありません。特徴的な大振りの握りも不格好ながら良いのですが、特に煮物や締め物などは絶品と言ってよいと思います。今回食べた寿司はその中でも三陸産の蝦蛄が入っており、これがまた最高においしかったです。
握りを12貫とおつまみ5品、ビールと日本酒で4万程度となりました。少々かかりますが、あれだけのものを食べたので仕方がないかと。ごちそうさまでした。
私がお寿司屋で一番怖いのが、「食べていたら予算オーバーしてしまった」ということ。そのため、金額を伝えてお任せで食べることが多いのですが、ほかけさんに行ったらお任せがないということで軽く動揺しました。しかし店主の「お客さんの好きなものを食べるのが一番良いでしょう」という言葉に納得した為、腹を決めてお願いすることに。
いざ食べてみると、どれもおいしかったです。口に運ぶまではしっかりとしているのですが、口の中に入れると溶けるようになくなってしまいます。実際に店主に話しかけると気さくに話しかけてくれて優しい感じです。食べたいものをしっかり決めていって楽しむお店だな、と感じました。
営業時間(定休日) | 11:30~14:00、16:30~21:00(定休日:日曜・祝日・第3土曜) |
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住所 | 東京都中央区銀座4-10-6 銀料ビル 1F |
アクセス | 「東銀座駅」より徒歩2分 |
その他 | カード払い可能・全席禁煙・席数9席(カウンター)・個室あり(1室) |