銀座のママに聞くミシュランに頼らないデキる男の銀座ディナーガイド
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銀座を知り尽くした銀座ママが厳選したディナーの名店から、「行ってみたい鉄板焼店」を都内で働く女性75名に調査。人気が高かった3店へ、銀座ディナーガイド編集部が潜入ディナーへ行ってきました。ママのツウなおすすめポイントと合わせて、編集部員の実食レポートを店舗選びの参考にしてくださいね。
食事をした編集部員の評価軸について
上記【1】【2】【3】の条件に対して、「1:あてはまらない 2:あまりあてはまらない 3:どちらともいえない 4:少しあてはまる 5:あてはまる」で採点し、合計した点数となります。
※上記表に関する調査及び体験期間は2019/9/1~10/15
実際に店舗で食事をした編集部員の評価
【1】雰囲気…4点
【2】料理の味…5点
【3】接客…5点
合計…14点
都内でも有数の神戸肉流通推進協会指定登録店でありながら、気取らない雰囲気で鉄板焼を楽しめる「鉄板焼 銀座おのでら」。日本鉄板焼協会副会長である神辺孝則さんがトップシェフを務めており、熟練の技で焼き上げた料理は口の中でほろっとほどけて優雅な気分に浸れます。ソムリエが常駐しているので、料理に合うワインの相談が可能。ワイン好きなゲストを招待するなら、迷わず選びたいツウな店舗です。
ディナーメニュー | 26,000円のコースを注文。コースのお肉はフィレとサーロイン、締めは卵かけごはんとガーリックライス。 |
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かかった費用 | 30,000円 |
サプライズ可否 | 可能 |
向いている利用シーン | デートや2人での接待など。カウンター席なので、3人からの食事は店舗へ要相談。 |
専属シェフを付けて、個室でお食事をしました。シェフが目の前で説明しながら焼き上げてくれるので、調理されていくのを見ているのが本当楽しい!シェフの腕裁きが素晴らしく、全く鉄板を汚さずに目の前をいつもきれいにしてくれるので、良い気分で食事ができます。鉄板焼きもそうなのですが、一品料理で食べさせてくれる小鉢類も全部美味しい!優雅な気分になれる空間作りも素敵です。
お肉だけでなく、シェフが得意とする洋風のアレンジ料理も楽しめる鉄板焼店です。野菜にもこだわりがあるようで、食べたことがない種類の野菜を出していただきました。しかも、素材を単に焼くだけではなく、鉄板焼きならではの技法を活かした創作料理なので、何度目で見ても、食べても、全く飽きません。
営業時間(定休日) | 昼の部11:30~15:00(LO 13:00)、夜の部18:00~23:00(LO 21:00)、定休日:水曜日・年末年始 |
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住所 | 東京都中央区銀座4-6-18 銀座アクトビル7F |
アクセス | 東京メトロ銀座駅A8出口より徒歩1分 |
その他 | 分煙、18席、個室あり、カード可(VISA、JCB、MASTER、AMEX、Diners) |
毎年結婚記念日は嫁と鉄板焼きに行ってましたが、3年前に子どもが生まれてからは行けてなく。今年は嫁のお母さんが「子ども見ておくわよ」と言ってくれたので、ふたりで鉄板焼きに出かけることに。嫁が「会社帰りに待ち合わせてご飯に行くなんて、何年振り!?」と、ワクワクしていた(笑)。
2人の乗り換え駅である銀座にしてみようと、色々検索した結果、「おのでら」に決定。正直銀座でちゃんとしたところで食べるのは初めてで、やけに緊張。六本木の「けやき坂」とかも行ったことあるけど、なぜか「銀座」という冠が強烈に感じてしまう、昭和世代の哀しい性…。
ビルの1室なので、入り口はけして広くないけど、入りやすい雰囲気。中はカウンターが12席くらい。17:30に行ったので、一番乗りでした。席は一番奥。お店の中は空間の使い方が上手く、ビルの見た目に反して、窮屈な雰囲気ではないことにビックリ。ちゃんとデザート食べるための別席もあり、良い雰囲気でした。あと、嫁が「よくトイレの空調寒すぎる店があるけど、程よい。フロアと温度変えてるね」と言ってました。(うちの嫁は温度設定にうるさいのです)
鉄板焼きというと、お肉や伊勢海老がメインで…というイメージがあるかもしれませんし、実際自分もやっぱりそういう鉄板焼きが好きでしたが、ここはコースとしての流れがしっかりしている感じ。鮑・しめ鯖・ほたて・いくらが1皿に乗った前菜に始まり、フォアグラ、かぼちゃの冷製スープ、伊勢海老のグラタン仕立て(メニューでは「ブルーテ」と書かれていました)、箸休めのグラパラリーフ、カツサンド、野菜、メインのお肉、締めのご飯、デザート。というコースで、嫁は「私こういう方が好き!」と楽しんでいた様子。女性は少しずつ色んなものを食べるのが好きだから、いいですね。
いくつか気になった料理を上げていくと、伊勢海老のグラタン仕立て。伊勢海老はだいたいバターで焼いて、殻にまた入れる…というのが鉄板焼きの定番ですが、ホワイトソースとチーズをかけて、目の前で、バーナーで焼いてくれました。「こんな風に食べるの贅沢~」とニコニコしている嫁を見て、店選び成功とほくそ笑みました。(いや、失敗するとホント後に引くので……)
カツサンドは、カツサンドの概念を覆されます。まい泉のカツサンドが至高だと思っていた自分…でも、逆にこれがカツサンドというのがダメなのでは…とグルグルしました(笑)。パンも鉄板でしっかり焼いてくれているので、カリカリとサクサクと、肉の柔らかさと…!(「愛しさと切なさと心強さと」みたいだなと思ってしまった、そう、小室世代。)
肉はサーロインが良かったのですが、嫁の「私両方食べたい」という一声で、両方注文。シェフがそれを聞いて「両方お皿に盛りましょうか」と、シェア盛してくれました。脂身と赤味のバランスが良く、語彙力皆無で恐縮ですが、めちゃめちゃ美味しかった。付け合わせは、ニンニク、すりたてのわさび、岩塩のお皿(あとでお土産で使ったものをいただけます)、ポン酢、玉ねぎソース。
ニンニクがガチで美味しくて、青森産さすがです。嫁が中々肉に手を付けないなと思ったら、どのソースで食べるか悩んでいたようで、シェフがまた気をきかせてくれて、「お肉、もう少し小さくカットしましょうか」と声をかけたら、一瞬にして顔がパアア~と明るくなってたので、このシェフ、うちの嫁の操縦方法わかっておる…と思いました。
〆のご飯は、嫁はガーリックライス、自分は翌日打ち合わせがあったので卵かけご飯に。(青森産ニンニクのカリカリ揚げを完食しておいて何を言うという感じですが)卵かけご飯の米は目の前で炊いてくれます。卵は、どうせ烏骨鶏やろと思っていてごめんなさい。なんと青い卵を産むというチリのアローカナという鶏の卵でした。そして付け合わせがウニ、いくら!待って、自分の知っているTKGではない。嫁が「それにすればよかった」という目で見ているのは気付いていましたが、心を鬼にして食べました。ウマ!!!!卵とウニはさすがにくどいのではと思ったけど、ウマ!正直、これで痛風になったとしても心残りはない味でした。嫁のガーリックライスも、フライドエッグとシイタケが効いていて、とても美味しかった。(自分は少し貰うという…)
コースに大満足した嫁が、「これ買って」と指さしたのが、ビーフジャーキー入りマドレーヌ。(5個3,000円。ええ、お土産で買って帰りましたよ。塩っ気あって美味しかったです)
接客は来てほしい時に自然に来てくれる感じが、ぐいぐい来られるのが苦手な自分たちには非常に良かったです。連携もしっかりとれていて、もう飲み物注文したのに「おかわりいかがですか?」と他の店員が聞いてくることって、いい店でもそれなりにありますが、そういったこともなく。嫁はシェフの心配りに「ホスピタリティ…」と呟いていました(笑)。帰りも、エレベーターまでシェフとフロアの方が見送りに来てくれました。そこで岩塩のお皿をお土産に渡されて、嫁は「OKストアの肉も、これでワンランクアップするね…」と、急に現実に戻ることを言ってました。
久しぶりの、夫婦2人きりでの食事でしたが、味にも接客にも、店の雰囲気にも、まあまあうるさい嫁もニコニコしていて、良かったです。自分も、味にもボリュームにも大満足でした。また記念日に活用したいなと思いましたね。
実際に店舗で食事をした編集部員の評価
【1】雰囲気…5点
【2】料理の味…4点
【3】接客…5点
合計…14点
店舗に到着すると、外でシェフがお出迎え。店舗へ入るとレトロでおしゃれな内装がとても印象的です。グラスはすべてバカラ、お皿に秋田の工芸品を使用するなど、徹底したこだわりよう。低温調理でじっくりと秋田牛を焼いていくのが五明流。低温調理した希少部位「シャトーブリアン」が口のなかでほろっとほどける感覚を、ぜひ皆さんにも味わっていただきたいものです。
ディナーメニュー | スタンダードコース ¥30,250(サービス料、税金込み) |
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かかった費用 | 43,560円 |
サプライズ可否 | 不明 |
向いている利用シーン | 接待 |
今までトリュフを美味しいと思ったことが一度もなかったのですが、五明のトリュフは匂いも味も食感も本当に素晴らしかった。私が今まで食べてきたトリュフってなんだったんでしょう。アワビも火が入ったものは苦手なのに、とても美味しくいただけました。低温調理のおかげなのでしょうか…。
低温調理で約2時間焼き上げた肉は、旨味が完全に閉じ込められているのはもちろん、口の中に入れた時の繊維のほぐれ方がとろけるようです。調理法によって、こんなにもお肉の食感が変わるのかと驚きました。下手にミシュラン星付きの店舗より素晴らしいかもしれません。
営業時間(定休日) | ランチ11:30~14:00(L.O)ディナー17:00~21:30(L.O)、定休日:日曜日、第一土曜日 |
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住所 | 東京都中央区銀座6-4-18 マキシドピアビル B1F |
アクセス | 東京メトロ銀座駅 C2出口から徒歩2分 |
その他 | 全席禁煙、16席、カード払い可(VISA、MASTER、JCB、AMEX、Diners) |
取引先の社長との接待のために、銀座でディナーをすることに。「普段からよく赤ワインを飲まれる」と聞いていたので、食べログを参考に、銀座にある秋田牛専門鉄板焼「五明 gomei」へお邪魔しました。
お店に着くと入口でお出迎えがありました。店は地下1階にあるので、階段を下りて、門をくぐるとまるで別世界。明治時代の日本家屋といった感じの、古き良きたたずまい。お店の雰囲気のせいもあったかもしれませんが、客層も落ち着いた品の良い人たちばかりだったような気がします。
まず最初に、本日のコース料理で使用される具材を一式見せてくれます。新鮮な野菜に、活きの良さそうな魚、それにトリュフをはじめとした様々なきのこ類が目の前に置かれます。目玉は、メインディッシュの秋田牛。こちらは、テーブルにつき次第、低温調理でじっくり焼き上げるスタイルを取っているようです。
食材を見せていただく傍ら、グラスには、シャンパンが注がれます。グラスは、全てバカラという贅沢。やはりグラスが違うとシャンパンもより美味しく感じます。
コースの前菜として出てきたのは、有機野菜サラダとマッシュルームテリーヌ。白ワインと一緒にいただきました。正直に言うと、こちらは、まあ、普通のサラダでした。
次に、秋田牛のサルシッチャ、かぼちゃのニョッキ、トリュフ添え。サルシッチャとはイタリアのソーセージのこと。ぎゅっとつまった肉のうまみとハーブの香りがクセになります。こちらに、かぼちゃのニョッキとトリュフという互いに主張の強い組み合わせですが、一緒に食べても相性が良く、口の中でうまく調和してくれます。これは美味しい!!
いよいよ、テーブルに着いた時から目の前でじっくり低温で焼き上げてくれている本日のメインディッシュです。仕上げに油を多めに敷いて表面をパリッと仕上げてくれます。これまで食べたお肉と圧倒的に違ったのは、肉のうま味です。食べた後、しばらく、味と香りの余韻に浸れるほど、奥深い味わいでした。
その後、お食事として、特選秋田牛の一口すき焼きをご飯と一緒にいただきます。すき焼きももちろんおいしかったのですが、お米がもう別格に美味しい。ちなみにお米は、世界遺産である白神山地の山水を使って炊き上げているそうです。
お店の門の前でお出迎えがあり、テーブルに着くまでの案内はスムーズでしたし、ドリンクのお替りのタイミングも絶妙。全くストレスを感じない接客でした。シェフの気遣いも素晴らしく、料理に対する質問も笑顔で答えてくれます。
秋田牛専門というめずらしい鉄板焼き屋であり、かつ、きめ細やかな接客が素晴らしいので、まさに接待向きのお店。ただ、料理は美味しいのですが、価格に見合っているかというと微妙…。もっと安くて美味しいレストランもあるので、個人的にはあまり利用する気にはなれませんでした。但し、繰り返しになりますが、おもてなしをするには、最高のお店です。
実際に店舗で食事をした編集部員の評価
【1】雰囲気…4点
【2】料理の味…4点
【3】接客…5点
合計…13点
カウンター席だけではなく、個室でも鉄板焼を楽しむことができる「鉄板焼 かいか」。厳選した最高級の国産銘柄牛や国産黒毛和牛、活あわびや活伊勢海老などを、職人達が丁寧に焼いていきます。大胆でありながら繊細な職人たちの技は、見ていて爽快です。200種類のワインを用意していることから、接待目的で利用する常連さんも沢山いましたよ。
ディナーメニュー | ディナー「すいれん」コース 先付け、フォアグラ、国産活伊勢海老、季節のサラダ(この日は秋茄子の煮びたし)、★黒毛和牛サーロイン100g or 黒毛和牛ヒレ100g or ★熟成黒毛和牛ランイチ100g(我々は★の2つをセレクト)、焼野菜(赤大根と山芋のすりおろし焼、インゲン、もやし)、御飯(★ガーリックライス・★ジャコご飯・お茶漬けから選べる。我々は★をチョイス)、お椀(この日の具材は蟹の足)、香の物、デザート茶 |
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かかった費用 | コースの定価22,500円のところ、「一休」サイトから予約し、ファーストドリンク込みで1名2万円でした。 |
サプライズ可否 | 可能 |
向いている利用シーン | 個室があるので複数人の接待もできる。カウンターはやはり2人がベストな人数だと思うので、カップルのデートにぴったりかと。実際にお隣の席では、アラサー位のカップルがお誕生日ディナーをしていました。(花火のサプライズ演出あり◎) |
かいかでは、季節の食材を沢山使用してコースを組み立てているのだとか。私が食事をしに行ったときは、とびきり大きな「アスパラガス」1本が喫茶店のコーヒー代程の値段と聞きました。それだけ自信がある、上質な素材を仕入れているんですね。その他にも、富山県の白エビや静岡県の桜エビなど、産地にこだわった季節感たっぷりの食材のオンパレードでした。
メインのお肉をいただく前に、前菜味付けがとても繊細で上品でテンションが上がります。お肉は私の人生史上5本の指に入る美味しさでした。大好きなあわびも大きくて柔らかくて最高。フォアグラは、甘いフルーツベースのソースとよく合っていました。決してお手頃な価格ではありませんが、これだけ心のこもったお食事なら妥当なのかもしれません。
営業時間(定休日) | 【月~土】11:30~15:00(L.O.14:00)/17:00~23:00(L.O.22:00) 【日・祝】11:30~15:00(L.O.14:00)/15:00~21:00(L.O.20:00) 【定休日】年中無休(年末年始除く) |
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住所 | 東京都中央区銀座6-8-7 交詢ビル4F |
アクセス | 東京メトロ銀座線・日比谷線銀座駅徒歩3分 |
その他 | 2020年4月まで全席喫煙可、カウンター席13席/個室2名様~最大10名様、カード可(VISA、MASTER、JCB、AMEX、Diners) |
たまには大人のデートをしましょう、ということで、銀座で映画を観て買い物をしたあと、ディナーをとることに。買い物帰りに寄りやすい立地&2人ともお肉が大好きな四十路(まだまだ脂身もイケるw)なので、お店はバーニーズのビルの上にある「鉄板焼 かいか」さんに決定。
バーニーズの階上にレストラン街があることは知っていたけど、利用するのは初めて。エレベーターで4階に上がると、そこは喧噪を離れた高級ホテルのロビーのような静寂が。10店舗入っているはずなのだけど、どの店構えもシックで、回廊から席が見えることもなく、はじめはどこに「かいか」さんがあるのかぐるりと一周してしまいました(苦笑)。
ようやく見つけた「かいか」の看板に近づくと、予約時間だったからか、お店の方(モデルさんのようにスタイルの良い男性)が「ご予約のお客様ですか?」「お待ちしておりました!」と声を掛けてくれました。店内はカウンター12席くらいで、後ろには個室が。個室からは中国人?の話し声がするが、うるさくはない程度です。席に着くと、接客担当のお姉さんが優しくドリンクオーダーを取りに来てくれます。(異国情緒ある美人。日本人ではないのかも?)何のお祝いでもないけど(笑)、2人共好きなシャンパンをオーダー。
コックさんの人当たりもとても柔らかく、お姉さんの接客もとても感じがよくて、カップルが落ち着いて食事をするにはピッタリだと思います。コースが始まると担当のコックさんが最初から最後まで鉄板前で調理を担当してくれるので、コックさんと相性が合わなかったり、2人でじっくり話したい、というカップルにはあまり向いていないかもですね(鉄板焼全般にいえますが)。あ、あと、大人デートはいいのですが、目の前は鉄板、コックさんつきなので、プロポーズディナーは論外かと思います汗。
店内には我々含め3組しかいなかったので、接客担当の方の目が行き届いていました。コースが始まる前には、ウエイトレスのお姉さんがナプキンを首に結んでくれて、デザート前にはほどいてくれる親切ぶり。(ちょっと恥ずかしかったけど)お酒のお替りやお水の追加なども、こちらが声を掛けなくても静かにやってきてくれました。笑顔やゆったりした話し方も素敵。
コックさんは60代くらいのベテラン感ある方で、お話を聞いてみると依然はホテルの宴会料理などを担当されていたのだとか。腰を痛めてこちらの鉄板焼店ではたらくことにしたそうですが、お客様の顔が見えて、目の前で反応をしてくれるのがとても嬉しいし、やりがいがあると楽しそうでした。合間の会話もほどよくて、お料理の説明も丁寧。とてもナイスミドルなコックさんでした◎
いざ、コースが始まると、ヘラだけでさまざまな調理や盛り付けまでおこなうコックさんの腕に魅了されっぱなし!お料理は会話の流れや食べるスピードを考慮しつつ、お客さまごとに合ったタイミングで提供されます。前菜ででてきたのは、サーモンといくらの塩麹和え。塩麹で和えられたサーモンは、やさしい塩気とまろやかな食感。はじけるいくらもアクセントになり、日本酒が合いそうなおつまみでした。シャンパン頼んじゃったの、ちょっと後悔…美味しかったですけどね!
次に出てきたフォアグラは結構な大きさでしたが、焼いて2人分に取り分けると上品な量に。鉄板で焼いてクルリと丸められたクッキーも添えられて、まるでデザートみたいな一皿です。ソースはシェリービネガーとキャラメルをあわせたもので、付け合わせは柿。秋らしい甘さがフォアグラとマッチして、ジューシーな味わい。添えられた岩塩をつけると、甘さが引き締まってフォアグラの味に深みが出ます。甘さとしょっぱさ、2通りが味わえる一皿でした。
楽しみにしていた伊勢海老は、エビ味噌をヘラで丁寧にとりわけ、その味噌とバターと少しの醤油でソースを作ります。海老はまだ生きていました…お酒を振りかけると、脚が元気に動きます。「可哀想…」思わずそういうと、コックさんは「可哀想なのでしばしサヨウナラしましょう」とそっと蓋をして蒸し焼きにしてくれましたw蓋が開けられると、赤く染まった海老さんが! ヘラで丁寧に身をほぐし、殻と身、ソースを上手に盛り付けて(これも全部ヘラで!)、できあがり。伊勢海老のぷりぷりした身の食感と甘みある味わいを邪魔しない、シンプルな味付け。これぞ鉄板焼き!という一品でした◎
いよいよメインのお肉。黒毛和牛の繊細なサシは外国では味わえないので、海外からのお客さまも多いんだとか。ラグビーワールドカップ時には、ヨーロッパの某国選手も現れて大量にお肉を食べて帰ったそうですwこの日のお肉は、島根産の黒毛和牛。私たちは脂身好きなので、ヒレはまた今度…。熟成肉と王道のサーロインを選んで、シェアして食べ比べてみることに。熟成肉はレアで、サーロインはミディアムレアで、いただきます!付け合わせは山芋のすりおろしに出汁と卵を少しだけ加えて焼いた、フワフワのつみれのようなものと、赤大根、インゲン、もやし。フライドガーリックと熟成した黒ニンニクも添えられます。ソースは、わさび醤油、ゴマだれ、ポン酢の3種。
まずはお肉と少しのお塩でそのままの味を楽しみ、その後はタレやニンニクと一緒に味の変化を堪能します。ゴマだれが美味しい!しゃぶしゃぶじゃなくてステーキにも合うんだなぁ…と感心。フワフワ山芋のやさしいお味やほの甘い赤大根なども味わいつつ、お肉を次々平らげる私たち。…無言です笑。黒ニンニクが美味しい。お肉と一緒に頬張ると、脂と一緒にコクを出してくれます。それにしてもお肉が大きい…食べても食べても無くならない!熟成肉の「肉!」という感じの噛みごたえも、サーロインの脂の甘みも、たっぷり楽しめました♪しばらくステーキいらないかも…と思うほどの量で、上品なお店なのにこのメインの大盤振る舞いは大好感です!
ガーリックライスは、おこげを別に作って最後にお茶碗の上にのせてくれます。青のりがガーリックと混じっていい香り。ニンニク臭い!というほどでもなく、ほどよい香りと味付けで、おこげのカリカリ感も楽しかったです。ステーキがガツン!と量があったので、ガーリックライスよりもジャコご飯の和風な感じが癒されました。ここまでくると、さすがにお腹いっぱい…。でも美味しかったので、カニの足がどん!と入ったお味噌汁と一緒に完食です。
デザートは、紅茶のブリュレと季節の果物盛り合わせ。ブリュレの上のカリカリ感と冷たさに、お腹いっぱいですが食が進んでしまいますw上部分が紅茶のムースのようになっていて、下にはカスタード感が。甘過ぎず、なめらかな舌触りなうえ、味の変化で飽きずに食べれちゃいます。果物は木苺、梨、ブルーベリー、パイン、キウイ。梨が秋らしくてみずみずしくて美味しい。コーヒーも薫り高く、優雅なデザートタイムでした。最後にはほうじ茶も出してくれましたよ。
こんなに満腹にも関わらず、連れは「もっと鉄板で焼いてほしい!」と子供のようなことを言い出します。いいけど、もうお腹いっぱいだよ?…じゃあ、アイスなら食べれるでしょ!ということで、最後の最後にアイスの鉄板焼きをオーダー。鉄板の温度管理が大切なんだそうで、慎重に調整したあと、バニラアイスを鉄板にON。溶けちゃう…と思う間に、ブランデーをたらり。見る間に炎が立ち上って、私たちは子供みたいにわーー!と拍手wバニラアイスの溶けた部分とブランデーを混ぜ合わせてソースに仕立て、ガラスの綺麗な器にアイスとソース、チョコソースに果物を盛り付けて(何度も言いますがこれもすべてヘラで)、完成★まるでパティシエみたいな技に感激です。
コースは、はじまってからデザートを食べ終わるまで約2時間強。ゆっくり時間を掛けて食べたのもあるけど、ボリューム的にもお肉がたっぷりで満足できる内容です。お店は静かで大人っぽい雰囲気だけど、接客もコックさんの対応も優しくて、目の前で繰り広げられる鉄板焼の技に見入っているうちに、スッとリラックスして楽しめました。バーニーズの上は、いわゆるレストラン街的な感じとは大違いで、大人のお店が揃う高級空間。そんな中、「かいか」さんは味も量も食いしん坊が堪能できるお店だと思います。やっぱりコックさんの技を目の前で見ながら食べるのが醍醐味だと思うので、カウンター席がおすすめ。コースはステーキやご飯が選べるので、気心の知れた人と一緒に行ってシェアすれば、お肉もご飯も二つの味が楽しめますよ◎普段使いする…とまではいかなくても、この内容で2万円なら、ちょっと贅沢したい日の銀座ディナーとしてアリだと思います!
トップシェフが鉄板焼協会の副会長と、食のプロフェッショナルが集う「鉄板焼 銀座おのでら」。神戸ビーフ、特産の和牛など食材はもちろん、華やかさを演出する食器には備前焼を使用するこだわりよう。一般的な鉄板焼の価格帯と比べてもリーズナブルな内容になっているので、銀座で本格的な鉄板焼をお得に楽しみたいという方におすすめしたい店舗です。
銀座の中心地6丁目、銀座駅から歩いて3分の位置に「鉄板焼 かいか」はあります。洋風の内装が多いイメージの鉄板焼店ですが、かいかは和の雰囲気で統一しているので「なんだかホッとする」という声も。カウンターだけではなく個室も利用できるため、友人同士や大切な方とのひとときに最適でしょう。
直営牛舎を持っており、コース料理にはA4・A5ランクの秋田牛を使用しています。お肉以外にも、秋田の食材で日本の四季を楽しめるのがポイント。古民家を想像させる店内は、ゆったりとしたカウンター席に加えて個室も完備しているので、接待利用にもおすすめ。
席数が71席もある広い店内が特徴的。席の間隔がゆったりしていて落ち着いた雰囲気なので、緊張せずに食事を楽しめます。ベテランシェフが揃っており、なかにはこの道30年というシェフも。1組に1人ずつのシェフが担当として付き、調理の前に食材を見せるホスピタリティには期待が高まります。
銀座の鉄板焼を語るうえで外せないのが「ステーキかわむら」。大量の白トリュフを入れる「コンソメスープ」や白トリュフのカツ、白トリュフ入りのクリームコロッケなど、どれも贅沢な料理ばかり。平均予算が100,000円からと高めになっているので、接待ではなく特別な記念日などハレの日に利用したいものです。